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市長杯観戦記 [少年サッカー]

市長杯を見に横浜スタジアムに行ってきました
それも2週連続
結果は残念でしたが、凄く感動!

市長杯のトーナメント表を見たとき、「嘘だろ!?」って思いました
だって、初戦から相手は強豪ばかりだったから
でも、そんな心配をよそに、彼らは勝ち上がっていきます
私は「もの凄いチームになったんだ」と胸躍らせ、横浜スタジアムへ行くことを決心したのです

しかし、横浜スタジアムで見た彼らはもがき苦しんでました
自分たちのサッカーができずに、彼らの心の叫び声が聞こえそうなほどでした
でも、「自分たちのサッカーができない」=「敗北」とならないのが彼らの素晴らしいところ
やはり、接戦を物にしてました

あー、こうやって勝ちをもぎ取って行ったんだな。。。
タレント揃いなのに上手く機能してないなあ。。。

そして1週間おいて、この試合に勝利するとMとの対戦の切符が手に入る大事な試合を向かえました
彼らには大事な大事な1戦です
お高くとまっているMの鼻を折るチャンス
以前Fに完勝した彼らならできる!
そのためには目の前にいる強豪に勝たないと


そして、私は私で超個人的な感情を胸に抱えながら、横浜スタジアムに行きました


ゲームはレベルの高い好ゲーム
久しぶりにレベルの高いゲームを見させていただきました
互いのチームの意図が手に取るように分かります
最近は「何やりたいんだよ!」ってゲームばかり見てたからね

肝心のゲームですが、前半終了間際、たった一人の個人技でペナルティエリアの左から切り込まれて失点
時間帯が最悪の失点でした
ゲームの流れを一気に持っていかれました
前半を見る限りだと、サイド攻撃を活用する相手チームに比べて、こちらのサイドは攻撃できていません
強引な中央突破が目立ちます

そして後半開始
右サイドでボールをキープしたジェラードは個人技でペナルティエリアに食い込んできています
そこから放ったシュートがゴール!同点ゴール!
前半終了間際の失点と同じようなゴールで振り出しに戻しました

相手は徹底的に3バックの両サイドを突いてきました
サイドにボールが渡るとDF陣はどうしてもボールに寄って行ってしまい、逆サイドに大きなスペースを与えてしまってました
そうなると両サイドハーフのポジションが低くなり、ボランチもDFに吸収されます
これでは攻撃できず、守備に翻弄されてしまうことに
そして、サイド攻撃を繰り返し行われ、失点

1-2

攻めるしかない状況になった彼ら
その中であの小さなエースが奮闘してました

小さなエースって面倒だから、今後はメッシにします

メッシは前の週の試合の後、近くの公園で練習していたそうです
上手く機能しなかったゲーム運びは彼のせいではないし、決勝ゴールも彼が決め勝利したのです
でも、練習してました
それも泣きながら

上手くなる奴ってこんな奴なんだな
逆に言えばこんな奴だから上手くなるんだ

そう云えば、いつもメッシはピッチ上で戦ってた
体が小さいからと、弾き飛ばされ、ユニフォームを捕まれ引きずり倒されても、絶対に臆することはなかった

この試合もそう
相手キーパーとの交錯も恐れません
相手DFもファールまがいのプレーでしか止められません

ゲーム終了間際、メッシはペナルティエリア内で悪質なファールを受け、倒されます

PKだ!!。。。

私は「おいおいおい!」と久しぶりに相手と審判を威嚇する声を出してしまいました
横浜スタジアムは大きいからいいかな?
本当はいけないことと十分承知しています
でも、この瞬間、私も彼らと一緒に戦っていたのです

ところが、主審はメッシのファールを取ったような動きを見せます

なんだ!あの主審!。。。

少し間をおいて、主審はジャッジを変え、相手チームのファールを取り、PKになりました
キッカーはメッシ

豪快に決め同点!

こいつらはここで負けてしまうチームじゃないんだ!。。。
Mと試合するためのチームではなく、Mを破るためのチームなんだ!。。。
こんなところで負けてたまるか!。。。

勢いづいたものの試合終了
PK戦突入です

彼らは後攻です
6人目まで相手チームも含め全員PKを決めます

運命の7人目

相手チームの7人目が決めます
彼らの7人目がボールをセットし、ゴールめがけてボールを蹴ろうとしたとき
相手キーパーは動きました

あ。。。

ボールは相手キーパーに止められてしまいました
私は相手キーパーの動き出しが速く、やり直しだと一瞬思いましたが、このレベルの主審ではダメだな
主審も子供と一緒に成長中なんだと、今まで散々味わってきましたからね
やり直しのことはあっという間に私の頭の中から吹き飛んで、負けを受け止めていました

試合が決まり、喜ぶ相手キーパーに駆け寄る相手チームのフィールドプレイヤーたち
PK負けのいつもの風景
何度見ても嫌な風景で切ない風景

でも、そこにはいつもと違う風景がありました
駆け出した相手チームのフィールドプレイヤーの後ろを追いかけるように飛び出した選手がいました

メッシです

彼は腕を主審に向けて伸ばし、異議を訴えてました
「やり直しだ」と
時折振り返り、膝を抱えPK負けの屈辱を味わっている仲間に向かって何やら叫んでました
「まだ終わってない!」と云うオーラがメラメラと見えました

彼は試合を諦めていませんでした
仲間も、コーチも、応援団たちも負けを受け止め、諦めていたのに
彼だけは試合を諦めていませんでした

そんな姿に感動しました

サッカー選手が審判にクレームをつけることは良くない
大人はサッカー少年が審判にクレームをつけたら、止めさせなければならない
怒鳴って怒らなくてはならないのかもしれない
相手チームに敬意を払い、審判に敬意を払う
少年サッカーの基本中の基本のルールを彼は破ったのです

でも、私は感動しました
諦めてしまっていた自分を恥ずかしく思いました

試合終了まで諦めてはいけないと云うが、彼の中では試合は終わっていなかったと云うことでしょうか

くどいようだが、彼はいつだってピッチ上で戦っていた
仲間からパスが来ることを信じ、何度も走りなおしをしていた
仲間から出てきたボールの意味を感じ、大きなDFにも恐れず体を張っていた
そして誰よりも勝利を願っていた


敗退が決まり、私の超個人的な感情は爆発しました
この敗退に何の意味があるのか?
神様はなぜここで敗退させたのか?
私が超個人的な感情を横浜スタジアムに持ち込んでしまったからなのか?
彼らは全く関係ないことなのに
私のくだらない超個人的な感情のせいで負けたのではないか?
私は申し訳なさと悔しさで涙が溢れました
そして、メッシの非紳士的行為に一番の感動を覚え、また泣きました

私は大切なことを小学5年生に教わりました
男はみっともなくても格好悪くても、簡単に諦めるものではない

「勝負事は勝たないかん」

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